123話 一番盛り上がるのは3人
【連帯感】
皆さま、仕事における連帯感の醸成はどのようになさっていますか?
今日はそんな話です。
A社では、製造部門と営業部門に多くの社員が在籍しています。
顧客目線で提案する営業部門と作り手である製造部門とでは、重要視する視点が違っていました。そのため、納期や個数の大きな変更がある時には「それはできません」「何とかして下さい」と舌戦を繰り広げることも多かったのです。
そんなA社では、ある一社員からの提案で、部門を越えた合同で行なう朝礼を一ヶ月限定で導入することが決まりました。
導入当初は「何かリズムが違う」と思う人が多くいましたが、一ヶ月経つと社内の雰囲気が柔らかくなっていったのです。
社員の一人は「朝礼を通してコミュニケーションが増えたことから、部門間の報告・連絡・相談がスムーズになりました。今は共に会社を支えている仲間として、建設的に議論ができるようになってきました」と語っています。
部門は違っても、それぞれが支え合っているからこそ、仕事は成り立ちます。連帯感を高めて仕事に臨みたいものです。
さて結果は?
習慣△
連帯感。漢字で書くとかしこまった印象を受けますが、もう少し砕けた表現をするとコミュニケーションを持った一体感とでもいいますでしょうか?
昨今のコミュニケーションツールといえば、電話、オンライン会議、SNSなど。ツールの多様化によって連帯感を持ちにくくなっているのも事実。自分自身に置き換えても「あー、まずかったな」と思うことがあります。
そんな時、とある企業の取組みを目にしました。
課題は【連帯感】
在宅ワークなどで物理的に会う機会が少なくなれば、「連帯感」を感じにくくなるのは当然と言えば当然です。そこでオンラインミーティングを活用するのは必然です。
一番盛り上がるのは【3人】
「オンラインミーティングは、『3人』のときが一番盛り上がる」人数が多すぎると、ほとんど発言しない人が出てきますし、2人だと常にどちらかが発言しなければ静寂になるというプレッシャーがあります。
人数が多くても、ファシリテーションが上手ければ盛り上がるミーティングになりますが、そんなファシリテーションは誰でもできるわけではありません。
【三人組制度】
「三人組」制度とは、社内のコミュニケーション促進を目的として新たに始めた制度のようで、チームや性別、社歴などがバラバラの三人組を組成し、この三人組で、週1回、15~30分程度のミーティングを実施する。ミーティングの内容は、「業務の振り返り」や「悩み相談」、「雑談」など自由に設定して行ってもらっているそうです。
これは相互メンター制度ともいえます。 メンバー同士での連帯感を感じ、一人で思い悩むことなく、チームみんなで助け合い、励まし合いながら、働きがいのある仕事に取り組む方法としてとても有効だと感じました。
働きかたが多様化することで、会社の在り方、コミュニティの作り方を改めて考えていきたいものです。
しかしながら、SNS、オンライン、電話、対面、それぞれメリットとデメリットがあります。それを使っているのは紛れもなく「人」ですから、その人の気持ち、感情はもちろん置かれている環境・状況を忘れないよう接していけば良いコミュニケーションが取れるんではないかなと。それは普段の暮らしにも応用できると感じた1日でした!
今日も一日お疲れ様でした!
