127話 心ぐせ
【自分を振り返る】
F氏は、以前に読んだことのある本を読み直すようにしています。
一定の時間を経て、再読することで、新たな気づきや発見があり、自分自身を見直すきっかけが得られるようになりました。
先日、『論語』を読み直した際、「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」(その朝に真実の道を聞くことができたなら、夕暮れに死んでも本望である)という文がありました。初めて読んだ時は、何も感じませんでしたが、今回はこの文が、心に強く突き刺さったといいます。
<これまでの人生の中で真実の道というものなど一度もなかったのではないか。ましてや、そのようなものを背極的に求めようという気持ちもなかった>と自分を省みました。
F氏は再読をきっかけに、これからは、もう少し自分の生き方について考えていこうという気持ちになりました。そう思ったとき、目の前が開けて、パッと明るくなるような心持ちになれたのでした。
さて結果は?
習慣×
このところ日々の仕事に忙殺されていて、またプライベートも良いとは言えず、自分を振り返る機会を持てませんでした。という言い訳です。
そんなタイミングで今日の記事は、自分にとってタイムリーでした。私の心ぐせは、ざっくり申し上げると対人関係に対して希薄なところがありました。今でもそうなる時があります。
それは、多くの仕事を抱えた時に起こります。相手に対してそっけない返事をしてしまったり、相手の置かれている状況を考えずに心無い言葉を投げかけたり。時には顔に出てしまったり。
それが正しいか、誤りかはさておき、少なくとも相手に良い感情は生まれないことは事実です。心ぐせはこれまで培ってきた人生の中で醸成されていますので、明日から完全に治るものではありませんが、こういうタイミングでこういう記事を読むことで、一旦我に帰ってまた改めようと感じること。この繰り返しなんだろうなとしみじみ思った1日でした。今日も一日、お疲れ様でした!
