160話 準備と下準備
【夏の水辺】
暑くなると、海やプールへと足を運ぶ人も多いようです。
春や秋冬は静かでも、夏には友人同士のグループや家族が集まってごった返すという海岸や河辺もあるでしょう。
「せっかくの休日なのだから、人が少ない場所で存分に夏を楽しみたい、泳ぎたい」という思いを抱く人もいるかもしれません。その際、最優先するべきことは、安全が確保できているかを確認することです。
遊泳禁止区域とは、水深が急激に深くなっている場所や潮の流れが早い場所、沖合まで簡単にでてしまうことができる場所などが挙げられます。こうした相応の理由があるからこそ遊泳禁止されていることを知っておきましょう。
また、監視員やライフセーバーがいる遊泳区域でも、急に深くなる場所もあります。遊泳中、天気が悪くなると、強い風や落雷による危険が増したり、浜辺にも大きな波が打ち寄せてくることもあるようです。
水辺へ足を運ぶ時には、安全を確保した上で楽しみたいものです。
さて結果は?
習慣△
今年は水辺にまだ行かないので、足を運ぶ時にはしっかりと下準備をして行こう!
下準備?
物事には「準備」と「下準備」という言葉があります。一般的には本番への備えや予定される行動に適合した用意などを「準備」と表現します。一方「下準備」と言うのは「準備の中でもかなり前の段階あたる基本的な準備」を指します。
「下準備」が意味するのは「上手くいくための基本的な準備」です。
例えば、旅行の「準備」は必要な道具を買いそろえたり荷物を梱包したり旅先の天気を調べたりというような直接的に旅行に結びつく行動。
対して、旅行の「下準備」とはこれらの行動の前段階に当たる行動、具体的には旅行に持っていく道具として何が必要なのかを調べたり持っていくかばんに不具合がないかチェックしたりといったものになるのでしょう。
余談ですが、仕事における「下準備」とは、「許可や承認が必要ない自分のできる範囲内でやる準備」が「下準備」なのでしょう。
「下準備」は物事をやる上で重要な手順です。先の水辺の安全確保の話もそうです。夏を楽しむ準備と合わせて、下準備にも目を向けていきたいですね。 とは言え、手間も時間もかかります。
しかし、下準備をないがしろにすると肝心の本番で失敗したり、出来栄えが損なわれたり、危険を回避できなかったりします。できる限り時間をかけ十分備えて夏を楽しみましょう!
