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174話 西洋人には聞こえない?虫の声

【虫の声】


暑い夏を涼しく過ごす先人の知恵に「五感の涼(りょう)」があります。



風を通して目にも涼やかな簾(すだれ)や葦簀(よしず)、爽やかな肌触りの浴衣や甚平、家の前の道や庭などに打ち水をすると立ちのぼる土の匂いなどが該当します。



この時期にかぶりついて食べる甘いスイカは火照った体を冷やしてくれます。



そして、音を聞いて涼味(りょうみ)を感じさせるものの代表格が風鈴です。



風鈴の起源は約二千年前の中国で、風の向きや音の鳴り方によって吉凶を占った「仙風鐸(せんふたく)」であるといわれています。



これを僧侶が日本に持ち帰って青銅製の「風鐸(ふうたく)」が魔除けとして寺院のお堂や塔の軒先に吊るされるようになりました。



江戸時代になると、ガラス製の風鈴が登場しました。やがて庶民の間に広がり、ガラス製の江戸風鈴、金属製の南部風鈴、陶器製の伊万里風鈴などが作られるようになりました。



虫の声を聞き分けて趣を感じられるような日本人の繊細な耳が、風鈴の文化を根付かせたともいえるかもしれません。



さて結果は?

習慣△!



面白い研究結果があります。


「日本人と西洋人の虫の声の聞こえかた」



賛否あるとは思いますが、東京医科歯科大学の角田忠信教授が、ご自身の体験に基づき研究した結果です。



人間の脳は右脳と左脳とに分かれており、右脳は“音楽脳”とも呼ばれ、主に音楽や機械音・雑音等を処理します。



それに対して左脳は“言語脳”と呼ばれ、人間の話を理解するなど、論理的知的な処理をします。



ここまでは日本人も西洋人も一緒です。



違いが出るのは“虫の音をどちらの脳で聴くか”ということです。



角田教授の実験によって西洋人は虫の音を右脳つまり“音楽脳”で聞いており、日本人とポリネシア人は虫の音を左脳つまり“言語脳”で聞いていることがあきらかになったそうです。



日本人は虫の音を「虫の声」と言語のように聞いているということになります。西洋人は虫の音をそのまま「音」として捉えているようです。



西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、日本人は言語脳で受けとめる、つまり、日本人は「虫の音」を「虫の声」として聞いているということになります。



日本人が耳から「涼」を得ることができる理由には、こういった身体の仕組みがある事に思いを馳せると日本人である自分の身体に感謝できます。今日も一日お疲れ様でした!



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