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210話 プルースト効果

【プルースト効果】


秋の味覚といえば、何をイメージするでしょうか。海の幸から山の幸まで様々挙げられますが、何も思い浮かばない人はいないでしょう。



一人暮らしで、よく自炊をするというAさんは、ほとんどの食材を大きなスーパーで購入します。



Aさんが食材の旬を意識するのは、スーパーの店内表示やチラシ、外食時に「季節のおすすめメニュー」を見た時だといいます。



以前は限られた季節や特定の地域でした味わえなかった食材が、今では栽培や収穫の方法、物流網の進歩によって、通年食べられることが増えています。



食材の充実という面では喜ばしいことですが、意識しなければ季節感を味わうことなく食事をしているということはないでしょうか。



季節感を考えずに食事をしていたことにもったいなさを感じたAさんは、少しずつでも旬の食材を味わうことを心がけようと決めました。スーパーだけでなく、専門店にも足を運び、店主に「旬の食材」を尋ねて購入するようになりました。



さて今日の実践は?



桜の咲く頃に、春の旬の食材の日記を書きました。あれから数ヶ月。まだ数ヶ月。懐かしく感じます。



秋は食べ物が美味しい季節ですね。特に香りが際立つ食材が多いと感じます。



そんな香りは過去の記憶を喜怒哀楽と共に鮮明に蘇らせてくれます。



香りと記憶が結びつくその訳は、私たちの脳の仕組みと関係があります。人間の五感の中でも香りを感じる嗅覚だけが記憶をつかさどる海馬という脳の部位にほぼ直接的に信号を送ることができるそうです。



厳密には、嗅覚からインプットされた情報は、喜怒哀楽をつかさどる大脳辺縁系という脳の部位へ信号を送り、そこにある海馬や扁桃核が反応を起こすとのこと。



海馬は記憶の保管庫のような役割を持っおり、香りを察知するとほぼ同時にその該当するファイルを見つけ出し、その時に感じた喜怒哀楽や好き嫌いの感情までもが呼び起こされるという仕組みになっています。



また、フランスの文豪、マルセル・プルーストの著書『失われた時を求めて』の中に出てくる「マドレーヌが焼けた匂いとともに昔の記憶が甦る」という一節から、香りと脳が結びつく仕組みは「プルースト効果」と呼ばれています。



皆様は秋の香りからどんな記憶が蘇りますか?


楽しい記憶、それともそれ以外の感情?



春や秋といった香りが漂う季節に気持ちの良い時間を過ごし、また今を一生懸命に生き、数年後に温かい気持ちが蘇るように今日にしたいものです。今日も一日お疲れ様でした!

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