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220話 人との距離感


【人との距離感】


公園や野原にコスモスが咲く季節になりました。コスモスはメキシコ原産で明治期に日本へ渡来した花です。



若山牧水は「ながながと 折れたるままに先青(さきあお)み わづか擡げて(もたげて)コスモス咲けり」と歌を詠んでいます。可憐な花ですが折れても咲く力強さを持っています。



一方でコスモスには「秩序ある調和のとれた宇宙」という意味もあります。昔の人は花の奥深さに「調和」を感じて名付けたのかもしれません。

この宇宙は様々な物理法則で整然とた保たれており、すべてが秩序の中で生かされています。何かが一つ崩れてもバランスが失われ、この宇宙は「カオス」(混沌)の世界になり、人間は進化できなかったかもしれません。



それを思えば私たちは一人ひとりの存在が奇跡で、互いを尊重し合うべき存在です。そして、人だけではなく自分を取り巻く環境や自然にも感謝が深まります。



夜空を見上げてみると秋の四辺形やカシオベア座などが見られます。コスモスだけでなく、秋の自然を感じるひと時を持ちたいものです。



さて今日の学びは?



先日このような事件がありました。



格闘技イベント「超RIZIN」メインイベントでの出来事。メイウェザー選手と朝倉選手の花束贈呈の際に「ごぼうの党・奥野代表」がメイウェザー選手へ渡すはずだった花束をマットに投げ捨てました。



「一人ひとりの存在が奇跡で、互いに尊重しあうべき存在です。」



世の中いろんな人がいるとは思いますが、私は先日の事件が残念で仕方ありません。



「互いに尊重し合う」一文は短いですが、中身は広くて深いような気がします。ということで、尊重するとはどういう事なのか考えてみました。



相手を尊重するとは、相手の話に耳を傾けること。



感じ方の違いを受け入れること。



相手の考えを尋ねること。



相手の意向を確認すること。



相手の良い所を認めること。



相手の意見を取り入れること。



そして、相手を尊重するとは、相手がしてくれたことに感謝を表すこと。




ただし、相手のことだけに気を使わず、同時に自分も尊重してあげる。



相手を尊重する気持ちを持つ。そして自分をも尊重する。これは以前お伝えした「アサーティブコミュニケーション」につながります。



人の悩みや問題には必ずと言っていいほど人間関係が関わっています。そんな人間関係をシンプルにする考え方が「相手を尊重する」ことなんだと思います。



極論ですが



「まず相手を尊重する」

→「相手も尊重してくれる」


この場合は、お互いより深い信頼関係を築けばいいと思います。




「まず相手を尊重する」

→「相手から尊重されている感覚はない」


この場合は、付かず離れずの人間関係を保てばいいと思います。離れる人は離れますし、その場に留まる人は留まります。




「まず相手を尊重する」

→「相手が継続的に自分を傷つけてくる」


この場合は、どんなに利害関係があったとしても自分から距離を取って自分の心を守る。




とてもシンプルです。



人は鏡。付き合う仲間も自分の鏡。であれば自分が気持ちの良いと思える関係を築きたいですね!



まずは相手を尊重する事がその先の人間関係を円滑にすることなのかな。と感じた一日でした。今日も一日お疲れ様でした!

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