221話 固定観念と固定概念の違い
【挑戦を積み重ねる】
オランダのヴィム・ホフ氏は、通称「アイスマン」と呼ばれています。なぜなら、彼は氷水(こおりみず)に浸かった時間のギネス記録保持者だからです。
そのほかにも冬のキリマンジャロを未経験者や病気を患っている人などと共に、48時間以内で登頂し、世界から注目を集めました。
氏は誰でも登頂できる可能性があることを証明し、健康に関する常識を覆しました。その一見無謀ともいえるこれらの取り組みに欠かせないのが、日々のトレーニングと心がけで、なかでも覚悟を決めて臨むことが大切だと述べています。
私達は常識や習慣に縛られて固定観念で物事を捉え、可能性を見出せず、最初からできないものと決めつけていることが多いのかもしれません。
新しいものを生み出すには、常識を疑ってみたり、習慣を見直してみたりして、新たなことにチャレンジしてみることが必要なのではないでしょうか。
日々の業務でも、覚悟を決めて取り組むくらいの気構えで臨み、小さなチャレンジを積み重ねて、充実した1日を過ごしていきたいものです。
さて今日の学びは?
ふと気になったのですが、この二つの違いはなんなんでしょうか?
固定観念 固定概念
《固定観念》は、辞書によると、心の中に凝り固まっていて、他人の意見や周りの状況によって変化せず、行動を規定するような観念(考え)のこと。
そして、《固定概念》は。。。
実は固定概念は、辞書には載っていない、誤った言葉だったのです。固定概念という言葉は、「固定観念」や「既成概念」などの似たような言葉が混ざり合いできてしまった、正しくない日本語でその証拠に広辞苑にも載っていないのです。
いきなり話は脱線しましたが、はたして《固定観念》はネガティブなものなのでしょうか?
たとえば電車に乗っているとき、目の前に高齢の方がいたとします。しかし、席は満席で、その老人は吊革につかまっています。そんな時に「高齢者には席をゆずるべきだ」と固定観念を持っていれば、席をゆずろうとする発想がすぐに生まれるはずです。このように目の前の状況から推奨される行動を即座に判断できる点は認識の効率化につながりますので、メリットとも言えるのではないでしょうか?
対して、
たとえば、「タピオカドリンクは冷たいもの」との固定観念を持っていると、温かい飲み物とタピオカを組み合わせたドリンクを思いつくことができないかもしれません。また、固定観念に執着するあまり、自分の考えとは違うものを批判してしまう可能性もありますのでデメリットは視野が狭くなるという点になるでしょう。
柔軟な発想は固定観念を無くすことが重要ですが、そこにはメリットもデメリットもある事を忘れないようにしておきたいと感じた1日でした。今日も一日お疲れ様でした!