222話 道は開ける
【問題点と解決策】
デール・カーネギーの著書『道は開ける』の中に、悩み事が起こった場合には、「何を悩んでいるか」と、「思いつく限りの解決策」の2点書き出し、1番と思う解決策を実行すれば良いと述べられている箇所があります。
Aさんはその箇所を読んで以来、判断に迷うことがあると、すぐにその2点を書き出すようになりました。
以前は迷うような場面で、様々な解決策やそれに至るまでの思考が頭の中をグルグル回ってしまい考えがまとまりませんんでした。しかし、文字にすることで明確になり、より正しい判断ができるようになりました。
もちろん、書き出すことですべてが解決できるようになったわけではありませんが、書き出すことで問題点と解決策をより客観視することができ、正確な判断が容易になったことは事実です。
今後も、迷うことがあった場合は直ちに問題点と解決策の2点を書き出し、1番と思うことを実行していこうと思うAさんでした。
さて今日の学びは?
D・カーネギーの著書は「人とを動かす」もベストセラーですね。
「人を動かす」は、誰かに働きかけると言ったものに対し、「道は開ける」は悩みやストレスの軽減させる、不安をなくすと言ったいわば自分を守るための方法が書かれています。
そんな「道は開ける」を改めて読み直してみました。内容はこんな感じです。
1悩みに関する基本事項
2悩みを分析する基礎技術
3悩みの習慣を早期に絶とう
4平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
5悩みを完全に克服する方法
6批判を気にしない方法
7疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
この中でハッと感じたのは「3悩みの習慣を早期に絶とう」です。
悩みというのは習慣である。習慣を脱してしまえば心から「悩み」を追い出すこともできる。確かに!
ある意味、悩むことが毎日のルーティンになっていたような気がしますし、それは自然なことなんですね、習慣ですから。そして私以外の皆様の多くも習慣になっている気がします。人間ですから。
そんな悩みに囚われてしまった時の対処法が書いてありました。
悩んでしまったら、常に忙しい状態に身を置くこと。考える暇がなければ悩むこともありません。
小さなこと、どうでも良いことに悩まない。人生は長くありません。
客観的な数値をみよう。その悩みが起こる割合は確率としてどれくらいの物なのか調べてみる。
逃れられない運命を悲観するのではなく、その中で最善を目指す。
悩みの終着点を決めておこう。その悩みに時間やお金はどこまでかける価値がある物なのか見極める。
過去のことをいつまでも悩まない。
問題点と解決策を考えるという事は、その悩みを克服できているからです。地球上で悩んだことのない人は一人もいません。悩みとどう向き合い、どう対処していくかをまずは考えておきたいです。
「道は開ける」
幸福は、あなたが何を持っているのか、あなたが誰か、あなたがどこに何処にいるのか、あるいは、あなたが何をしているのかで決まるものではない。ただ、あなたが何を考えるかで決まるのだ。
今日も一日お疲れ様でした!