234話 大人が絵本を手にすると
【絵本っていい!】
プロバスケットボール選手で、「千葉ジェッツふなばし」に所属する佐藤卓磨選手は、『ぼくはキリン』という絵本を制作し、県内の図書館などに寄贈しました。
この絵本は、長い首にコンプレックスを抱いていた引っ込み思案(ひっこみじあん)のキリンが、バスケットボールを通して少しずつ自分の強みに気づき、自信を取り戻していくという内容になっています。
絵本には、物語を通して伝えたいメッセージが込められています。それは子供だけでなく、大人にとっても重要な学びになるものです。
ノンフィクション作家の柳田邦男氏は「絵本は人生で三度読むべきもの」とし、その三度とは「自分が幼い時」「親になって子供を育てる時」「人生の後半、祖父母の時」と語っています。
子供の頃に読んだ絵本を大人になって改めて読むと、当時は気づかなかった学びの要素に気づけるかもしれません。
時には絵本を手に取ってみるのも良いのではないでしょうか。
さて今日の学びは?
私はとあるご縁から絵本作家さんの話を聞くことができたり、絵本を読み聞かせされている方とのご縁がありまして、割と身近に感じています。それが私にとっての絵本との関わり。
小さい頃に読んだ絵本、大人になった今改めて見る絵本、ずいぶんと印象は変わるものです。
例えるなら、修学旅行で京都を訪れた印象と、40歳で京都を訪れた印象の違いのような感覚でしょうか。
今改めて絵本を手にするとこういう良いことがあることに気付きました。
子供の頃に感じられなかった感受性に気づきます。良くも悪くも多くの経験をしてきた人生の中、絵本は自分の裸の心に刺さります。道徳心と言いますか、倫理観と言いますか。しがらみなどを一切排除した表現に心を揺さぶられます。
また、子供たちとのコミュニケーションが取れるのも絵本のよい効果と言えるでしょう。絵本は子供の目線で大人とつながることが出来る素敵な道具だと思います。
他にもいいことはたくさんありますが、私が特に感じたことはこの二つです。
日々を忙しく過ごす現代日本の大人たち。私も含めて何かを置き忘れてきた気がします。
それは、子供の頃に持ち合わせていた純粋な気持ち。善悪、正誤なく感じたことを感じたままに表現するココロ。
絵本はそういったものを改めて呼び起こしてくれるツールとして大人にも大変おすすめだと感じた1日でした。
今日も一日お疲れ様でした!