114話 マインドフルネス
【自分と向き合う】
人は同じ物を見ていても、どう捉えるかで心や行動が変わってきます。
「隣の芝生は青い」ということわざにあるように、他人の物はよく見えるものです。しかし、ないものねだりをしていては、目の前の小さな幸せを見過ごしてしまう可能性もあります。
それでは、目の前の幸せを見逃さずに、幸福度の高い心持ちでいるためには、どのようにしたらよいのでしょうか。
競争の激しい情報社会では、自分の内面にあまり目を向けず、外側ばかり目を向けているのかもしれません。他人や世の中の流れにばかり、目を向けていると心が疲弊してしまうでしょう。
自分の外側ばかりを見て、自分にはないものばかりを求めると、必要以上に欲しいものが出てきてしまい、常に満足できない心の状態になってしまいます。
時には自分の内面に目を向けて、自分自身の幸福度を自覚してみることも大切でしょう。
さて結果は?
習慣クリア!
日々多くの課題と向き合っている中で、なかなか自分と向き合う時間がない方へ
内面に目を向ける方法として「マインドフルネス」があります。よくよく「座禅」と混同されがちですが、このふたつは少し違いがありまして。
座禅は仏教の禅宗の中での瞑想のことで、座禅では集中して無心になることを目指し自分の存在を捨て去る感覚が求められます。
これに対し、マインドフルネス瞑想は心を無にすることをゴールにはしておらず、大切なのは観察すること。心に浮かんだことや感覚を、良い、悪いという判断をせずにただ見続けることができる状態を目指します。
「マインドフルネス」は自我を捨て去って無になるのではなく、自分の思考や感覚を観察しあるがままをただ認めることです。
そんな「マインドフルネス」はどのようにして行うのでしょうか?
まず、良い姿勢で坐ります。
床に座布団や坐布を置き、その上にあぐらをかいて腰掛け、良い姿勢を作り座ります。椅子や正座でもOK。手のひらを下にむけ、膝や太ももの上に置き、背筋を伸ばします。目は優しく開けたまま伏し目がちに(半眼)して、1.5~2m先の床を柔らかく眺めます。私は膝が悪いので椅子に腰掛けています。
次に、自分の呼吸に意識を置きます。無意識に行っていた自分自身の自然な呼吸に意識を置きます。
そして、感情や思考が浮かんでも、それを追わず呼吸に戻るようにします。何か考えていることに気づいたら、それを追いかけず、「考えた!」とココロの中でつぶやいて、意識を呼吸に戻します。感情や思考に何も判断を加えずそのままにして、ただ呼吸に戻る繰り返しは、何度でも「今」に戻ってくる練習になります。どっしり坐り、意識を抑え込むものではなく、呼吸を操作することでもなく、自然な呼吸を続けていると、今、この瞬間に生きていることに、感謝の気持ちも自然に湧いてきます。
1日に15分だけでも過去を手放し、将来の不安から離れて【自分が今ここにいる】というトレーニングをすることで、よく眠れたり、ストレス耐性が向上したり、集中力が増したりします。ぜひ皆さまお試しください♪今日も一日お疲れ様でした!
