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190話 ありがとうの交換


【ありがとうの交換】


Aさんは、日々の業務が忙しく、休みの日には、ゆっくりしたいという気持ちが強く、ダラダラと一日を過ごすことがありました。



ある時、セミナーに参加した際、「日々元気に働けるのも妻のお陰です。その感謝の気持ちを行動に表しましょう」という講師の話が心に残りました。



そこでAさんは、教わったことを早速実践に移そうと、休日にいつもは妻がやっている食後の食器洗いを行ないました。自分の中では充実感がありましたが、妻はそれほどうれしそうではありませんでした。



後日、妻に食器洗いのことを聞いてみると、「ありがたいとは思うけど、できれば何をすればいいか聞いてくれてから手伝ってもらえると助かる」と言われたのです。



Aさんは自身の行為が独りよがりで、自己満足に過ぎなかったことを心から反省しました。それ以来、必ず妻に何をすればいいかを聞いてから行動するようになっています。



さて今日の実践は?



私は小学校低学年のお子様向けに「おこづかいセミナー」を開催しています。



その中で、お金は「ありがとうの交換」だよ。と伝えています。



これは大人にも商売にも言えることだと思います。年齢を重ねるうちに行動がパターン化していく傾向もあり、小さな事になると相手のことを考えずにオートメーションに物事をこなすことが多くなると思います。



相手がこうして欲しい、こういうものが欲しい、それに対して自分は何を提供できるのか?反対に自分が提供するモノ・コトを相手はどうしたら喜んでいただけるか?私はどのような価値を提供できるのか?



私はよく考えます。



相手だけ良くてもダメ


自分だけ得をしてもダメ



相手が喜んでもらえた時に初めて対価が発生し、それをいただく事で感謝が生まれ、改めて相手の喜んでいただける事を提供していけるのだと思います。



私はこういった考えなので、自分が相手からしていただいたことに対して対価(金銭に限らず)のない関係はバランスが良くないと思っています。



感謝の気持ちを表す対価は、なんでもいいと思います。しかし必ず必要なもの。それは心からの「ありがとう」という感謝の言葉なのかなと感じます。



今日も一日お疲れ様でした!

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