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219話 超老舗大国・日本

【超老舗大国・日本】


日本の神社の入り口には、様々なタイプの鳥居が建てられています。



世界遺産となった「厳島神社」の鳥居は海に建つ有名な鳥居です。平清盛が造営したとされ、現代に至るまで数回にわたって建て替えられたとされています。現存しているものは140年以上前に建てられました。



総重量は60トンにも及び高さは16メートルを超えています。主柱(しゅちゅう)となる2本は樹齢500年を超える楠が使われています。東柱(ひがしはしら)が宮崎県から、西柱(にしはしら)が香川県からのものであり、そのほかの材料も全国から集められています。



これだけのものが海の中に、しかも砂地に聳(そび)え立っていることは、信じられないことではあります。その土台に使われている千本杭(せんぼんくい)と呼ばれる工法は、約30本〜100本の松杭(まつぐい)を底(そこ)部分に打ち込むというものです。



また、丈夫に屋根がついた笠木(かさぎ)・島木(しまぎ)は箱型になり、その中にはたくさんの石がつめられ安定を保っているようです。



改めて先人の知恵と匠の技に敬意を払いたいものです。



さて今日の学びは?



国内企業の平均寿命は約30年というデータがあります。一方で世界の創業200年以上の企業・約5600社のうち半数の約3100社が日本に集中しています。



しかも世界に12社しか存在しない創業1000年超え企業のうち、9社が日本国内にあるのです!



578年創業 金剛組(建築)大阪府


587年創業 池坊華道会(生花教授)京都府


705年創業 慶雲館(旅館経営)山梨県


717年創業 古まん(旅館経営)兵庫県


718年創業 善吾楼(旅館経営)石川県


794年創業 五位堂工業(鋳物製造)奈良県


885年創業 田中伊雅仏具店(仏具製造)京都府


970年創業 中村社寺(建築)愛知県


1000年創業 一文字屋和輔(和菓子製造販売)京都府



※中村調べ




そして、金剛組は世界最古の会社と言われているのはご存知のところかと思いますが、二位から七位までも日本の会社が占めているとされています。日本とはそういう国なのです。



実は日本が超老舗大国であることは、裏返して言えば世界の大半の国では、会社は一世一代のもので、長年にわたって継承するものではない、ということを意味します。



では日本の企業はどのようにして会社を数百年にもわたって維持し続けてきたのか?



その一つの答えが、日本独自の習慣である家督相続だと言われています。



【家督相続とは】

戸主から特定の相続人が1人で全財産をもらい受ける制度。



地元にも多くの老舗が存在しています。直接的に協力できなくとも、地産地消したり・地元企業からの購入したり、間接的に協力できることもあります。


チェーン店も良いところはたくさんあります。しかし長きに渡り地域を支えてきた地元の企業を私は応援していきたい。



それがら世界に誇る日本の宝である老舗企業の暖簾を守ることにつながるのではないでしょうか?



今日も一日お疲れ様でした!




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