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170話 判断基準はこれが大事

【相手目線】


M氏がある夏の暑い日、電車で移動していたときのことです。座席に小学生の女の子が三人座っていました。



車両の全席に人が座っており、M氏は吊革につかまって立っていたところ、途中駅からお腹の大きい妊婦が汗を拭きながら乗車してきたのです。



M氏はどこか席が空いていないかと見まわしていたとき、隣に立っていた四十代の男性が、座席に座っていた女の子たちのところに移動をして同じ目線まで腰を下ろし、優しい眼差しで次のように語ったのです。



「今、お腹に赤ちゃんのいるお母さんが乗ってきたよね。みんなもお腹の中でお母さんから大切に育ててもらったんだよね。この席を譲ってあげると、あのお母さんもお腹の中の赤ちゃんもみんないい気持ちになれるよ」



説明を受け、女の子の一人が、「どうぞ」と妊婦に席を譲ってくれました。一連の行動を見ていたM氏は、この男性のように、人のために行動する喜びと配慮への気づきを与えられる人間になりたいと、強く決心をしました。



さて結果は?

習慣クリア!



私は車社会である山形において、公共交通機関のみを使うマイノリティな人種です。



東京から山形に帰ってきて驚いたことが一つあります。それは、電車、バスのマナーが全然違うことでした。



山形ではバス停に雰囲気で並ぶ、電車の座席の詰めかたが緩い、隣の席に荷物を置く。



人口の多い都内ではあまりみられない光景でしたので、山形に帰った当初はイライラしたものでした。



郷に入りては郷に従えと言う言葉はあるものの、井の中の蛙という言葉もあります。



世界は広いですので、他地域のよい習慣は積極的に取り入れていきたいですね。



そして、その判断基準は、相手への配慮や人のための行動なのではないかと感じました。今日も一日お疲れ様でした!



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