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183話 子供にマナーやルールを教える時に


【椅子取りゲーム】


ある日の通勤時での電車内、Kさんは座って本を読んでいました。正面に目を向けると、七人掛けのシートの真ん中だけが空いているのが目に入りました。



電車が次の駅に到着し扉が開いた瞬間、右の扉から女性が、左の扉からは男性が、空いているシートに座ろうとしていました。この椅子取り合戦の結果は、女性が勝利してシートに座ったのでした。



座れなかった男性は、渋々、別の車両へと移動していきました。その一部始終を見ていたKさんは心の中で、<譲り合えばいいのに>と思いましたが、ふとあることを思い出したのです。



それはスーパーのレジで列に並ぼうとした際に、女性が駆け足でKさんの前に並ぼうとしたことです。その行動に不満を持ち、列を詰めたところ、妻から「譲ってあげればいいのに」と言われ、ムカッとしました。



状況こそ違うものの、自分も同じことをしているなと反省したKさん。<人の振り見て我が振り直せ>のことわざを肝に命じた一日となりました。



さて今日の実践は?



ルールとマナーとモラルの違いを考える




【ルール】

判断基準 規則

対象範囲 限定的で範囲は明確

対象者  その場の全員

特性   決められたことに従うこと

効力   絶対的・罰則を伴う場合あり

判断   判断しやすい

目的   社会の秩序を保つ



【マナー】

判断基準 礼儀

対象範囲 限定的で範囲が曖昧

対象者  個人による

特性   慣習に従う

効力   罰則無 気にするかしないか

判断   判断しにくい

目的   円滑な人間関係を築く為



【モラル(道徳)】

判断基準 善悪

対象範囲 網羅的 日常の全て

対象者  全員

特性   個人の自発的な考えによる

効力   罰則無 個人の考え方次第

判断   個人の考え方に依存

目的   みんなが幸せに生きるため




ルールとマナーとモラルを並べてみたところ、ここまで違いがありました。おそらくモラルが高い人はきっとマナーも良く、ルールも守るのでしょう。反対に、ルールを守れない人はマナーも無く、モラルについて考える事も少ないのだと思います。



ルールは決められたことを判断するだけなので、思考停止に陥りやすいですね。



マナーは受け手によって判断が違う事がありますから、相手の立場にたつ思考が必要ですね。



モラルは生き方を考える事になりますので、自分を省みる心が必要で、まずは自分の生き方を考える事が必要ですね。自分も他人も幸せに生きるために。



子供がいい子に育ってほしいと願う親御さんは多いと思います。マナーやモラルを教える時には、まずはルールを守る事がその先につながる事を伝えてみてはいかがでしょうか?


今日も一日お疲れ様でした!



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